何も考えずにiDeCoを始めたことが失敗だった──HSPの私が50歳から学んだ投資の現実
iDeCo(個人型確定拠出年金)は「節税になる」「老後の備えに最適」とよく言われます。
私もその言葉を信じて、深く考えずに申し込みました。ところが、実際に始めてみると、その仕組みの不便さに驚かされました。
節税効果があることは確かです。しかし、問題は自由度の低さと手続きの遅さです。
iDeCoは手続きに時間がかかりすぎる
まず、iDeCoの口座開設には1〜2ヶ月かかります。
そして掛金の変更をしたくても、反映までさらに1〜2ヶ月。
「やめたい」「金額を下げたい」と思っても、すぐには止められません。
私の場合、iDeCoでのオルカン(全世界株)やS&P500の投資信託をやめて、NISAで高配当株ETFに切り替えようと思ったのですが、口座開設が完了するまで掛金の変更ができませんでした。
ようやく通知が届いたと思ったら、「口座開設の1ヶ月半以上前に加入資格を得ているため、2ヶ月分を遡って引き落とす」と書かれていたのです。
結局、掛金を下げる手続きを出しても反映されるまでに1〜2ヶ月かかり、気づけば3〜4回も引き落としが続くことになります。
一度始めると身動きが取れない
iDeCoは60歳まで引き出せません。
これは制度上わかっていたことですが、実際にやってみると「自由に動けないストレス」が想像以上に大きかったです。
特にHSPの私は、環境や考え方が変わったときに柔軟に対応したいタイプ。
それが全くできない制度というのは、自分には合っていなかったと痛感しました。
50歳からの投資は「自由度」が最も大事
iDeCoで学んだのは、「節税よりも自由度のほうが大切」ということです。
50歳を過ぎると、ライフプランも見直しの時期に入ります。
環境の変化や心の状態に合わせて投資を柔軟に調整できる仕組みが必要です。
その点で、今はNISAでの高配当株ETF投資が自分には合っていると感じています。
オススメの証券会社
高配当株ETFを買うなら、楽天証券かSBI証券のどちらかが良いでしょう。
この2社はメジャーな高配当株ETF(VYM、HDV、SPYDなど)の買付手数料が無料です。
さらに楽天証券の場合、楽天ポイントを使って投資ができるというのも大きな魅力です。
ポイントをコツコツ積み立てていくスタイルは、HSPのように慎重にお金を扱いたい人にとっても安心感があります。
私がたどり着いた結論
iDeCoを始めたことは、結果的に「失敗」でしたが、そこから多くを学びました。
制度の仕組みを理解せずに始めると、自由を失う。
節税よりも、自分に合った柔軟な方法を選ぶことが何より大事だと気づいたのです。
今は「無理なく」「動かしやすく」「心が落ち着く」投資として、NISAで高配当株ETFを積み立てています。
50歳からの投資は、焦らず、自由を大切にすることが一番だと思います。
