HSS型HSP ― 矛盾を抱えながらも挑戦を続けてきた私の体験

新しいことへの葛藤
新しいことにチャレンジしたい気持ちがあるのに、いざ取り組もうとすると強いストレスに襲われる――。
そんな矛盾した特性を持つのが、HSS型HSPです。
私自身、まさにそのタイプ。
好奇心に駆られて挑戦せずにはいられないのに、同時に強い緊張や不安で疲れ切ってしまう。そんな自分に振り回されてきました。
私がこれまで挑戦してきたこと
振り返ると、さまざまなことに手を出してきました。
- アート系:チョークアート、アクセサリーづくり、七宝焼、3Dプリンター、スチームパンク制作
- 投資・トレード系:株やデイトレード、FXや長期投資
- 学び・ライフスタイル系:筋トレ、農業、40代から大学入学(心理学科卒業)、心理学動画制作
どれも最初はワクワクし、高揚感でいっぱいでした。
でも同時に「うまくできるだろうか」「人にどう見られるだろうか」と不安で押しつぶされそうになり、続けられなかったものも多くあります。
今につながっているもの
その中で今も続けているのは 農業・ブログ・投資 です。
続かなかった挑戦も無駄ではなく、どこかで経験が生きています。
- ものづくりの感覚 → 農業の工夫に活かされる
- 心理学の学び → HSPブログ記事に活かされる
- トレード経験 → 投資スタイルの土台になる
続かなくても「答え」が得られる
HSS型HSPの特徴は、「新しい刺激を求めるのに、刺激に疲れやすい」という二面性です。
かつては「中途半端」と自分を責めることもありました。
でも今はこう考えています。
- やりたいことが続くかどうかは、やってみないと分からない
- やらないで死ぬ間際に後悔するくらいなら、やれる状況が整っているうちにやってみる
- たとえ続かなかったとしても、自分には合わなかった“答え”が得られるだけで価値がある
- やらなかったら“もしやっていたらどうなっていたのだろう”と一生悩み続けることになる
心理学的な裏付け
- 短期的後悔(行為後悔):行動したことによる後悔は、失敗の結果が具体的で明確なため、直後に強く感じやすい
- 長期的後悔(非行為後悔):行動しなかったことによる後悔は、時間が経つほど強く、長く残る
つまり、挑戦して生じる短期的な後悔は経験として消化できるが、挑戦しなかった後悔は人生全体に影響することになります。
農業の経験が教えてくれたこと
例えば、私は農業で有機JAS認証にこだわっていました。
しかし制約やコストの高さ、収量の少なさに苦しみ、大きく縮小せざるを得ませんでした。
一見「挫折」に見えましたが、今は減農薬栽培に切り替え、収量を確保しつつ農閑期だけ別の仕事をする形に落ち着いています。
さらにこの経験は、HSPにとって負担の少ない働き方の一つである 情報発信 にもつながりました。
一度は合わなかったことも、数年後には別の形で人生を支えてくれるのです。
まとめ
もしあなたも「やりたいけど疲れてしまう」と悩んでいるなら、まずは一歩踏み出してみてください。
HSS型HSPは、新しいことに挑戦したい気持ちと同時に、強い不安やストレスを抱える特性があります。
だからこそ、挑戦すること自体に価値があるのです。
心理学的にも、行動したことで生じる後悔は短期的に強く感じやすい一方で、行動しなかったことで生じる後悔は時間が経つほど長く強く残ることがわかっています。
挑戦しなかったことを悔やむ人生よりも、たとえ失敗しても挑戦した経験を糧にできる人生の方が、ずっと豊かです。
実際に私自身も、農業や学び、さまざまな挑戦の中で一度は「合わなかった」と感じたことがありました。
でも、それらの経験はすべて今の農業やブログ、投資に活かされ、無理のない形で生活や自己表現を支えてくれています。
だから、やりたいことがあるなら、まずやってみること。
短期的な不安や失敗のストレスに目を奪われず、長期的に自分の人生にプラスになる挑戦を積み重ねていくことが、HSS型HSPにとっても最も有効な生き方です。