HSP心理学と心の整え方

勇気を出して一歩踏み出したらーHSPと「過剰な防衛反応」ー

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過剰な防衛反応

仕事に行く前、アマゾンフレックス(宅配の仕事)の現場へ向かう道中で、すでに心が重くなっていました。
「受付のスタッフの対応がまた感じ悪いのでは?」
「荷物を時間内に配り切れるだろうか?」

そんな不安が頭の中で次々と浮かび、まだ現場に着いてもいないのに、心はすでに「本番」のような緊張状態になってしまうのです。

私が通うアマゾンフレックスのステーションは、アマゾン直営ではなく委託運営会社によって管理されています。そのためか、対応があまりよくないと感じることもあります。自分がその会社の配達員ではないこともあり、少し距離を置かれたような扱いを受けることもあります。HSPにとっては、こうした小さな態度の違いでも強く心に刺さってしまい、現場に行く前から「今日は大丈夫だろうか」と不安を大きくしてしまうのです。

これはHSP特有の「高すぎる感受性が働いているから。
危険や不快を事前に予測し、備えようとする“防衛反応”が強く出てしまうのです。けれど、その過剰な防衛反応は、仕事への意欲を削いでしまい、「いっそ引き返したい」と思わせるほどのストレスにもつながります。


実際に行ってみると…

到着してみると、今回は違うスタッフで対応も悪くなく、むしろ親切に教えてくれる人もいました。
初日ほどの緊張感はなく、少し落ち着いて取り組むことができました。

配達のエリアは50分もかかる不利なエリアでしたが、以前も経験した場所だったので不安は軽減。荷物は80個弱と普通の量で、結果的には制限時間30分前に配り終えることができました。

終わった瞬間に「少し自信になった」と思えたのです。
もし弱気になって今日を休んでいたら、この小さな成功体験を得ることはできなかったでしょう。


HSPと「予測不安」

HSPは、仕事に行く前日の夜や当日の朝に「これから起こるかもしれないこと」を細かく想像してしまう傾向があります。
しかも、その想像はポジティブよりもネガティブな側面に偏りがち。

しかし実際には、予想していた最悪の状況が起こることは少なく、「あれ?思っていたより大丈夫だった」と感じることも多いのです。


自己効力感を高めることの大切さ

今回、勇気を出して現場に行ったことで、「やればできる」という感覚=自己効力感が得られました。
これはHSPにとって非常に大きな意味を持ちます。なぜなら、この小さな成功体験の積み重ねが、次回の過剰な防衛反応を少しずつ和らげてくれるからです。

「また不安になるかもしれない。でも、前回も大丈夫だった」
そう思えるだけで、心の負担はかなり軽くなります。


まとめ

HSPにとって「仕事に行く前の時間」は、とてもストレスが強い場面です。
特に、環境によってスタッフ対応がまちまちな現場では、不安が増幅しやすいものです。

しかし、実際に行動してみると想像していたような最悪の事態は起こらないことが多く、むしろ小さな自信につながる体験が待っていることもあります。

不安をゼロにすることは難しいですが、一歩踏み出して得た自信が、次の自分を助けてくれる。
HSPが日々を少し楽に過ごすためのヒントは、そんな小さな積み重ねにあるのかもしれません。


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ABOUT ME
HSP研究者NOBU
HSP研究者NOBU
繊細な私のHSP研究者
こんにちは。「繊細すぎる私のHSP研究室 〜農業と投資の日常から学ぶHSPの生き方〜」の作者、「NOBU」です。 私は日々、農業と投資という一見対照的な2つの分野を通じて、自分自身のHSPとしての特性を心理学的な視点から観察・分析しています。 **四年制大学心理学科を卒業し、認定心理士の資格も取得しました。**この専門知識が、繊細な心を読み解く土台となっています。 自然と向き合う農業では、五感を研ぎ澄ませ、季節や命の循環に敏感であることの大切さを実感します。一方、投資の世界では、情報に流されやすい繊細な心をどう整え、冷静に判断するかが課題となります。 このブログでは、私自身の経験と心理学の知見から得た失敗談・気づき・解決策を共有し、同じように繊細さに悩む方々が少しでも楽に、そして自分らしく生きられるようなヒントをお届けしていきます。敏感であることを強みに変え、共に「繊細な生き方」を探求していきましょう。
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